1-796氏

796 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/13(日) 17:46:00 ID:9snbBWin


フィーロ×エニスな流れ豚切って申し訳ないけどジャグジー×ニース投下します。
結婚後の設定につき注意。ラブラブっぷりを重視したら色々と
処女と童貞とは思えない感じになってしまっているフィクション注意。
たぶん全5レスです。


797 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/13(日) 17:47:09 ID:9snbBWin


「ねえニース、その、ぼ、僕たち結婚してるわけだからさ、ふ、夫婦としてさ、
やる事があると思うんだ……って、違うよ僕はニースとそういう事がしたいから
結婚したんじゃないよ?! いやでもそういう事がしたくないって訳じゃなくて、
むしろしようっていうかぁああだから体目当ての結婚じゃないから! 大好きだよ!
大好きだからこそ確かめるみたいな、いや今も信じてるけど! ニースがちゃんと
僕の事好きなのは知ってるけどだったらやっぱりっていうか、その……!!」

ジャグジーの顔面の剣の刺青はこうやってみるとむしろ滑稽なペイントの様だ。
ぐしゃぐしゃに歪み、涙で流れ落ちてしまいそうである。
その涙をニースは微笑みながら拭った。
「うん、わかってるよ」
「……ッ、ニースぅ……」
「私も、ジャグジーの事が好き。だから結婚したんだし。……しよっか」


風呂上がり、眼鏡と眼帯は外さなかったが着ているのは下着と寝間着だけだった。
同じような服装のジャグジーはやっぱり半泣きである。だけれど瞳に映る強さは
覚悟を決めたのだろう。
目を合わせて、かるくつむって、二人はキスをした。重ねるだけのそれを何度か、
そして舌がニースの歯列を割って入り込んでくる。
彼女も舌を差し出せばそれはねっとりと絡みあった。甘く噛まれ柔く吸い付かれ、
怯えるばかりではなくそれは積極的だ。
絡まる舌は二人の体を火照らせる。溢れる唾液をごくりと飲み込む。
やがて口を離すと濡れて光る糸が二人をつなぎ、すぐに切れた。

ジャグジーの手でボタンが外されてゆく。ブラはしていなかった。服を来ていても
明らかだった豊かな乳房が、そして無駄なく締まった体のラインが晒される。
「ニース…」
浮いた鎖骨にキスを与えられ、彼女の胸をジャグジーの手がそっと撫ぜ、
包みこんだ。ゆっくりと感触を味わうように揉まれ、ニースの心拍と呼吸があがる。
手のひらの中で膨らみは動きに沿って柔軟に形を変えていく。

不意に、ひんやりとした感触が先端に落とされた。
「――んッ!」
固くなったそこをジャグジーの舌が舐めあげたのだ。両腕は背中に回され、
タトゥーフェイスが胸に近付く。柔らかなそれを舐め、甘く噛み、幼子のように
吸い付いた。
後ろ回った腕は、背中の表面をさらさらと撫でている。ゾクゾクとした感覚が
ニースの中を走り回る。


798 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/13(日) 17:49:05 ID:9snbBWin


「んッ、あ……!」
恥ずかしい。堪えきれない声も、はちきれそうな鼓動も、全部ジャグジーはわかって
いるんだろう。

「は、あ、ジャグジぃ……っ」
「ニース……気持ちいい?」
顔が真っ赤になるのがわかった。口を引き結び、それでもコクリと頷く。
「嬉しいよ……僕も、気持ちいい」
金の髪にキスが。匂いをかいでいるような動きなのに気付いて、恥ずかしさに
左目からは涙が溢れた。ジャグジーの指がそれを拭うのは、まるでいつもと
逆だなあとニースはぼんやり思う。

もう一度唇を交わし、ジャグジーに促されるままニースはベッドに仰向けに
横たわった。覗きこまれて思わず顔を背けたら、眼鏡がズレてしまった。
直そうとする前に、ジャグジーの手でそれが外される。
一気に不明瞭になる視界。でもやっぱりジャグジーは見分けがついて、今更それが
無性に嬉しい。そもそも、ここには二人しかいないのだ。

ニースのズボンが下ろされる。露になった太股に手が触れた。やさしく撫で回されて、
くすぐったいようなそれとは少し違うような感覚にびくびくとしてしまう。
「……ん、ッ」
「声を抑えないで。そのままが、一番いいと思う」
「ん、わかった、ッ、は、ぁあ……」
尾を引く慣れない感覚は、大好きな爆弾の閃光に照らされるような、破裂音の痺れを
全身で受ける時のような。でもそれよりもっと本能的でもっと普遍的な
感覚であることも、心どこかで確信していた。

――ぴちょり。秘裂が下着の上から触れられ湿った音をたてた。ゆっくりと
なぞられる。ゾクゾクした感覚が襲い、つややかな声が溢れる。
下着が下ろされてゆく感覚。濡れた淫部は空気にさらされひんやりとした。
露になったそこがジャグジーに見られている。事実、綺麗なピンクに染まった
秘所もぬらぬらと透明な蜜がまとわりついている茂みも曝け出されているのだ。
ジャグジーが唾を飲むのを気配で感じて羞恥に頬を染めるニースの、その敏感な箇所に
再び指が添えられた。今度は直に肌と肌が触れ合っている。
「ひゃ! あんっ、あ、あ、あ……!」
蜜を絡め入り口に触れた後撫ぜあげられて、一番敏感な尖端に刺激が走る。
「や、そこ……あっ、んん……ッ!」
「ニース……指、入れるね。痛かったらごめん」
蜜を吐いてばかりのそこに、指が沈められた。不随意の押し出す動きに逆らう、
強烈な異物感が彼女を飲み込む。

799 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/13(日) 17:50:22 ID:9snbBWin


「ひゃんっ、あ、あああ……!」
痛みはほとんど無かった。未知の感覚が頭を駆けめぐる。グチャグチャと
水音をたてながら何度か抜き差しされ、探るように曲げられる。ひくひくと
痙攣し指を締めつけてしまう。無意識に求めるような動きをする自分がたまらなく
恥ずかしい。でも、ニースが指に感じ入っているのも確かな事実なのだった。
「は、ぁ、あ、ああん……ジャグジぃ……」指が増やされた。拡げられる痛みも、違和感も異物感も、やがては快楽に
塗り潰されてゆく。内壁を擦られて体がびくんと跳ねた。

――不意に、ずるりとそれが抜かれる。
「ぁ……」
残念そうな声音が漏れた。秘所がぱっくり口を開けて喘ぐように痙攣するのを
自覚して顔がほてる。曖昧な視界に、大きな刺青のある顔が近づいた。
いつのまに服を脱いだのだろう、同じ裸のジャグジーに覆い被さられる。
そして、淫裂にあてがわれた熱を確認して、熱いため息がもれた。

「ぁ、あ……」
「……いれるね」
「あんっ、うん、来て……っ!」
ゆっくりと、猛りきった性器が押し進められる。緩急をつけて、少しずつ。
だが指で慣らしたとはいえ、受けれた経験の無い体は裂けてしまいそうだった。
「……〜〜ッ! ぃたぁあっ、んんッ、ゃあぁっ!!」
涙が頬を伝った。ジャグジーの熱い舌にそれが舐めとられる感触が心地よい。
それでも質量は圧倒的だ。さっきまでとは比べ物にならない異物感に思わず顔を
歪める。

「……もうちょっと力を抜いて、楽にして」
「はぁっ、ああ、ジャグジー、ジャグジっ、痛、大き、キツ……っ……」
「ニース」
閉じることの出来ない口にジャグジーの口が重ねられた。歯茎を辿られ舌を絡められ、
ニースの体から次第に力が抜けてくる。挿入がどんどん深くなる。
「……っ、全部入ったよ……やっぱり、すごくキツい。痛いくらいだ。でも、
気持ちいいよ……ニースは、どう」
「はぁっ、あ、んんっ……痛、いたぁい、キツ、ぃい……」
本能的にか、ねっとりと搾り取るかのように蠢く膣壁は動かずともジャグジーの
性感を確実に煽り続ける。
そのまま誘われるように深く穿ったまま僅かに腰を揺する。
ぴちゃぴちゃと淫猥な音が響き、胸の膨らみがふるふると揺れた。ジャグジーが
それに手を伸ばし、硬く起った所を指の腹で撫でる。

「ひゃ、……は、あぁん!」
指先に軽く力を込めれば、柔らかで心地よい感触が掌を受け止めた。

800 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/13(日) 17:52:43 ID:9snbBWin


痛みに顔を歪めるニースの額をジャグジーの指が滑った。脂汗が滲む。
前髪を分け、ジャグジーがそこに口付けるとその動きで繋がった場所はぐちゅりと
音を立てた。内臓を割り裂き貫く衝撃は、彼女にとっては快楽より痛みばかりを
与えている。

「っ……。痛い? 動いて、平気?」
「あ、いたいッ、いたぃ、けど……ゆっくり、なら、ぁ……」
「無理はしないで。……ニース、愛してる」
「――ッ!」

声に、体中に力がこもるのがわかった。次の瞬間、締め付けに逆らうように
ニースの中からジャグジーのものが抜け出される。
「は、あ……!」
圧迫からの解放に安堵した時――再び怒張に貫かれた。
「ひゃああああ! はぁっ、あ、ああ! ぁあ、ジャ、グジ、ぃ、んっ……!」
「ッ、ニース……っ」
少し上擦ったジャグジーの声。一番奥まで押しつけられたのを反射的に
きゅうきゅう締めてしまう。
「あっ、んん!!」
再び腰が打ち付けられる。刺激は、触れ合う敏感な所から脳髄までをも
突き刺すようだった。痛い。ゆっくりなのは初めだけだった、すぐに熱に
浮かされたように激しく腰を打ち付けるような動きに移行する。脳の髄までをも
揺さぶられ貫かれるようだった。
「あ、ニース、ニース……ッ」
「はああ、ぁ、ぁ、ああ、ぁ……」
ニースの口から溢れる意味すら持たない声は悲鳴なのか嬌声なのか、頭の中は
真っ白だ。
ぬちゃぬちゃと肉壁の擦れる音がする。互いの熱で互いが融けてしまいそうだった。
重なる肌、重なる体、視界がぼやけるのは融けているからかもしれないなどと
ニースは思う。とろけて、とけて、深く深く繋がる。ひとつになる。
真っ白な頭に何か、電流が走るのを感じた。夢中な男の注挿に、乱暴に適応してゆく
女の体。突き上げられる最奥から、擦れ会う粘膜から伝わる感覚は、痛みの他に、
もうひとつ。

「や、は、ぁあ、ジャグジーッ……!」
出会ってからどのくらいになるだろう。好きになってから、好きだよと言われてから。
初めてのキスは強盗先の列車の上だった。気が付いた時には何回もキスを重ねて、
深いキスも当たり前みたいに二人にあって、プロポーズされて。それで、今。

801 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2008/01/13(日) 17:53:49 ID:9snbBWin


感傷が精神を、行為が肉体を喜びに導く。高まる一方の快感が、やがてはニースを
呑み込んでいく。
「はん、ぁ、ああ、あ、じゃ、じゃ、ぐじ、なんか、なんかあぁ、あ、はぁ……っ!!」
「ニースっ……そんな、絞めると、も……ッ出る……!」
「ジャグジっ、ジャグジー、私ッ、あ、あ、あ、やっ、あ、あ、ああああ……」
どうにかなってしまいそうな感覚は未知のものだ。恐ろしいような、それでいて
渇望するような、胎内で動くジャグジーが気持ちいい。腰が、揺らいでしまう。
気持ちいい。

気持ちいい。気持ちよくて、だから、中を充たすそれをニースはキツく絞めつけた。
「ニース、――あ、出る……ッ!」
「ぁ、 あ、あ、あぁあああぁぁ……」
切羽詰まったようなジャグジーの声。同時に、勢いよく体の内になにか熱いものが
吐き出されていくのをニースは感じた。
その断続的な刺激に彼女も絶頂を向かえる。嬌声を響かせながら全身を強ばらせ、
弛緩し、名残のように痙攣する膣内は出されたものを貪欲に飲み込もうとする
ようであり――二人は心地よい疲労と共に、幾度目かのキスをそっと重ねた。


どろり、と後から垂れてくる情事の名残は真っ白だ。そういえば普段から動く人は
血が出ないって言うなあ、などとニースは思考する。
横で物音がするので見てみると、どうやら体をこちらに向けたらしいジャグジーと
目があった。眼鏡を通して見る彼はいつものように泣きそうな顔で、もう既に半分
泣いている声で訊いてくる。
「……ニース、痛かったでしょ? 優しくしてあげようと思ってたんだけど、でも、
途中からッ……! 思、わずッ……ひっく、本当ごめん!!……し、ししし、しかも
……ッな、中に出しちゃ、ったし……っく」
「もう、なに言ってるの、ジャグジーったら」
濡れた目蓋に口づけを。
「私達夫婦なんだから。子供が出来てもいいじゃない。それに私も、……ジャグジーの
子供は、……嬉しいし」
語尾の方は曖昧になってしまう。さりげなく目を反らしたら、熱くなった頬を指先で
なぞられた。
彼の笑う気配に、彼女の頬も自然と緩む。

ニースも改めて眼鏡を外し、同じ毛布に潜り込む。すぐそばの人の気配を感じながら
目を瞑れば、睡魔はすぐに訪れた。
「ん……ジャグジぃ……」
眠りに落ちる直前に確めたいのは彼の名前。
「ニース、愛してるよ」
意識が途絶える刹那に脳に届いたのは、この上なく嬉しい言葉だった。


終わり。






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