2-113氏
113 名前:92経由の電波受信 1[sage] 投稿日:2008/04/12(土) 04:12:22 ID:Iuhhzdvo
原作2巻306Pより
「どうしても辻斬りの人たちを止めてくれないなら……これから貴女に少し酷いことをします。
だから――これで、貸し借りは無しですよ」
「え……?」
自分で斬られておいてなんという言い草だろうか。しかし春奈は頭ではそう思うものの、心で
はこれから何をされるかという恐怖に震えていた。
* こ こ で 電 波 受 信 *
そして――彼女の心の予想を遥かに越えた展開が、目の前で起こり始めた。
杏里は罪歌を己の手のひらに突き立てるように、その身体の中に沈み込ませていく。
微かな呻き声を上げながら、頬をやや紅潮させ。
その刀身が杏里の身体の中へ消えていくのと同時に、今度は別の場所がゆっくりと隆起していく
様子を春奈は震えながら見つめていた。
「ちょ……え、そ、それ、何!? 何なのよそれ!?」
杏里のスカートを押し上げる突起物の存在に、疑問と恐怖と抗議が入り混じった叫び声を上げる。
「長いものとか刃物とか暴力的なものとか、そういうのって男性器の象徴としてイメージされます
よね? 日本刀がそうであったとしても問題ないでしょう?」
心底不思議そうに小首を傾げる杏里に、春奈はぶんぶんぶんぶんと首を振って必死に否定しよう
とする。
が、スカートの裾が捲り上げられ現れた、地味な白にワンポイントフリルのショーツから
勢いよくそそり勃つものが、その否定を一蹴する。
「罪歌の子が本体から産み落とされるのでなく、他人に宿すようにして増えるのに疑問は
持ちませんでしたか?」
理解が追いつかず、ただ首を振って目の前の存在から逃避しようとする春奈を、杏里は
覆い被さるように床に押し倒した。
「少しだけ貴女の心を、罪歌に乗っ取らせてもらいます。大丈夫です……死ぬような事は
無いと思いますし……本当に子を宿す事も無いはずですから」
杏里の唇が春奈の頬にそっと触れる。
吐息が頬を撫で、春奈の乱れた長い髪を解き梳いていくように指先が踊る。
「あ……ああぁ……」
「……謝りませんよ。ここでまで謝ったら、私の生き方を否定する事になりますから」
春奈の制服のボタンがゆっくりと外されブラウスにも手が掛かるが、春奈は全く抵抗する様子はない。
最初は恐怖と混乱だけであった思考が、徐々に別のものへと侵食されていく。
「……はい、私はずるいんだと思います……貴女に酷いことをして、自分の平穏を守ろうと
してるんだすから……でも、仕方がないんですよ」
自虐的に微笑む眼鏡の少女は春奈の唇に己の唇を重ね、ゆっくりと食むように吸い上げながら
舌を潜り込ませていく。
「んっ……や……」
身をよじり逃れようとする春奈を抱き寄せるように捕らえ、髪を退けるように撫で上げた首筋
からうなじへと舌先を躍らせる。
「すぐ済ませればいいのにって思いますよね。長引くのは怖いですよね……でも、罪歌が
こういうのが好きなんです。せっかくの『愛する』機会を愉しみたいって」
制服をはだけ露わになった春奈の豊かな胸に、杏里の細く白い指が沈み込む。
「ふぁっ、んっ! 胸……やめっ……」
「胸……弱いんですか?」
杏里の声の調子は全く変わらない、ただの質問でしかない口調。
だがその指先は、それを確かめるように弱いところを探るように蠢き、撫で、揉み、滑り、摘み、弄ぶ。
「ダメっ……や、あっ……んっ、うぅっ……」
那須島のそれとは違う、異様に歪んでいるとはいえ愛に満ち溢れたその行為は、愛を押し付ける
ことはあっても与えられるという行為に不慣れな春奈の防壁を瓦解させるのには充分であった。
着崩れた制服から零れ落ちた双丘が揺れ歪む度に、春奈の口から切なげな声が上がる。
その声の変化を待っていたかのように、仰向けに転がされた春奈の上に馬乗りになる杏里。
両手で揉みしだかれる自分の胸の向こうに、脈打ちながらそそり勃つ『罪歌』の姿を見て春奈の
全身がぞくりと震える。
114 名前:92経由の電波受信 2[sage] 投稿日:2008/04/12(土) 04:13:15 ID:Iuhhzdvo
「こういうのは、どうですか?」
杏里の両手できゅっと寄せ上げられた春奈の胸の間に、熱い感触が潜り込んでくる。
しっとりと汗ばんだ春奈の肌に吸い付くように押し込まれ、押し潰された胸の谷間から先端が
顔を覗かせる度に、杏里もまたゆっくりと息を荒げてくる。
春奈を嬲る行為を愉しんでいるのは罪歌であって、その触れ合いによる興奮も刺激も罪歌が
満喫している。
杏里はそれをいつものように一歩退いたところから、額縁の向こうを見るようにただ見ている
だけだったのだが。
それがまるで他人の性行為を覗き見しているようで。
罪歌がそれを見せ付けているかのように感じて。
歪んだ背徳的な興奮が、じわじわと杏里の身体を侵しつつあった。
「贄川先輩……胸、気持ちいいですか? 罪歌に胸を嬲られて感じてるんですか?」
興奮と羞恥で顔を真っ赤にする春奈を弄ぶように、薄い笑みを浮かべながらその胸を嬲り
続ける杏里。
そして――
「ひぅっ!? やっ、あつ……ぅぁ……」
「……っ! はっ、あぁ……っ……」
勢いよく放たれた白濁液が、春奈の顔や髪を汚し胸元に垂れ落ちる。
びくびくと脈打ちながら春奈を汚していく感覚に杏里もまた荒い息を吐きながら、ぐったりと
した春奈を見下ろしていた。
「も……許し……」
「何を言ってるんですか、贄川先輩。言ったじゃないですか……ひどい事をしますって」
まだ春奈の胸に未練があるような感じさえする『罪歌』を引き離し、杏里は体勢を整えると
乱れたスカートの裾から覗く太股に手を這わせ、熱のこもった湿り気のある奥へと指を運ぶ。
杏里がそこに触れると、既にショーツから溢れスカートにまで達しているほどに蕩けているのが
すぐに判るほどであった。
濡れそぼったショーツの上で焦らすように踊る指先の感触に、春奈は涙を零して哀願する。
「だ、だめ……これ以上されたら……本当におかしくなっ――」
言葉は声にならない声によってかき消され、春奈はただ口をぱくぱくとさせることしかできなかった。
ショーツに差し込まれた手に添えられたものが、理性とは裏腹に期待に溢れていたそこへと
一気に捻じ込まれた。
大きく、硬く、熱く、そして何より純粋に『愛してくれる』その存在に、春奈の頭の中は
一瞬で真っ白になっていた。
「罪歌は――」
淫靡に絡み合う下半身を罪歌に任せるかのように、杏里は春奈の唇や首筋、耳を攻め続け
それに紛れ込ませるように言葉を滑り込ませる。
快感と共に、愛と共に、その身体に擦り込み染み付かせるように。
「――とっても寂しがりやなんです。だから、押さえ込んだとか、利用したとか、そんな寂しい事を
言わないで下さい」
制服の布地が、ボタンが、ファスナーが、肉が、汗が、愛液が擦れ合う音と共に、春奈の中に
杏里の言葉が擦り込まれていく。
「私達から見たら、やり方は間違っているかもしれないけど……罪歌は私達人間の事が本当に
本当に好きなんです……」
己の身体を愛してくれる罪歌と、それを説く杏里の言葉と。
「だから……愛してあげて下さい。贄川先輩も――罪歌の事を……愛してあげて下さい」
切っ先を突き立てられた時のように、突き上げられる度に溢れてくる愛の言葉と。
「先輩は、私と違って……人を愛する事ができるんですから……」
奥へ、奥へと突き上げ突き進み、放たれた膨大な愛の呪いに。
春奈はその身も心も委ね、堕ちていった。
115 名前:92経由の電波受信 3(終)[sage] 投稿日:2008/04/12(土) 04:18:34 ID:Iuhhzdvo
それからしばらく。
今回の騒ぎが落ち着いたある日、学校から帰ってきた杏里を自宅の前で待っている少女の姿が
あった。
「きちゃった♪」
「きちゃった、じゃないです……贄川先輩」
「やぁね、春奈って呼んでって何度も言ってるのに」
どうも何やら、罪歌の愛に侵食された結果、罪歌を宿している杏里に妙に懐いてくるようになった春奈。
罪歌によるコントロールであっさりと追っ払う事もできるのだが、害意も敵意もなく純粋に
好意を寄せて接してくるその姿に、どうも邪険に扱えず。
それどころか、無差別に誰彼構わず手を出せない分、身近に置いておける春奈の事を罪歌が
気に入ったのか。
杏里がそれに感化されつつあるのか罪歌が自己主張しているのか、スカートの下は準備を
整えようとしてのっぴきならない状態になりつつあった。
「……とりあえず部屋に入って下さい。するかどうかは別ですからね?」
溜息混じりの息を吐き、春奈を部屋に招き入れる杏里。
その様子を感じながら、罪歌は愛の言葉の濁流の中でこっそりと囁いた。
【愛するというのはとても素敵な事。自分が愛する事ができないなんて言わないで、愛し愛される事に
慣れていかなくちゃ、ね?】
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前スレ以来久々の書き込みとなったわけで
駄文ではありますが電波を受信した>>92氏へ捧げさせていただきます
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